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2019 年度 研究成果報告書

ヒトの地上性の起源と後期中新世の気候変動

研究課題

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研究課題/領域番号 17K07586
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 自然人類学
研究機関京都大学

研究代表者

竹元 博幸  京都大学, 霊長類研究所, 特定助教 (80379015)

研究分担者 橋本 千絵  京都大学, 霊長類研究所, 助教 (40379011)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードボノボ / チンパンジー / 森林気象 / 地上性 / 樹上性 / 熱帯季節林
研究成果の概要

ウガンダ共和国カリンズ森林において、乾季三ヶ月チンパンジーの調査を、コンゴ民主共和国、ワンバ地域において乾季4ヶ月、ボノボの調査を行なった。両調査地で個体追跡を行い行動を記録した。果実量および森林内気温(地上1.5mから最大26mまでの高さ)を測定し、地上利用時間に与える影響を調べた。
現在データ入力と解析が進行中であるが、以前に取ったワンバと西アフリカのボッソウのデータを用いて、パーティーサイズの解析を行った。パーティーサイズは樹上に比べ地上パーティーが大きかった。理由としては地上の捕食リスクが高いことが挙げられる。今後今回収集したカリンズのデータを用いて新たに解析する予定である。

自由記述の分野

動物生態学 進化生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

1980年代以降、イーストサイドストーリーの内容が広く理解され、森林面積の減少とヒトの誕生の関係が議論されるようになってきた。環境変化が生物の進化を促すという進化生物学のごく一般的な知識が、ヒトの進化にも適用されたことには大きな意義があった。しかし、初期人類は森林環境ですでに半地上性を獲得しており、その生態学的な理由が不明なままだった。本研究は森林内で地上利用が増える要因を森林内微気象と特定しており、かつての熱帯季節林の周辺部で初期人類の化石が発見されていることの理由を与えている。本研究はイーストサイドストーリーに変わる新たな人類誕生の仮説を提唱している。

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公開日: 2021-02-19  

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