野生型雌性マウスをヒトの生活を模した平日(5日)と週末(2日)を導入した飼育環境下に置き、さらに週末は夜更かし・朝寝坊を模して消灯と点灯時刻を3時間遅らせると、中年マウスでは「社会的時差ボケ」様の社会的時刻と体内時計時刻の不調和が生じ、性周期が不明瞭になった。近年、晩婚化に伴い、初産年齢も高齢化傾向にあるが、年齢の上昇に伴い受精卵の着床の低下や流産のリスクも高まるために、不妊で悩む人も増加している。そこでヒトにおける「社会的時差ボケ」の実態を把握し、性周期不正との関連を検証するため、ウェアラブルデバイスを応用した、サーカディアンリズム測定系を構築した。
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