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2020 年度 実施状況報告書

子どもの睡眠調節に対する睡眠恒常性機能と概日リズム機能の寄与

研究課題

研究課題/領域番号 17K07597
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

北村 真吾  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部, 室長 (80570291)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード概日リズム / 睡眠恒常性 / 小児 / 放熱
研究実績の概要

本研究の目的は、子どもの年齢変化に伴う睡眠調節の機能変化に対する要因としての睡眠恒常性機能諸側面(主観的眠気、脳波検査)と概日リズム機能諸側面(放熱反応、概日リズム位相後退、夜型化)の寄与の検証である。
研究協力者は39名の男女児童である(平均年齢 10.4±2.6歳,範囲6~15歳,男女比55%:45%).すべての児童本人及び保護者へ説明を行い書面による同意を得た.参加にあたり児童は実験施設で1夜の睡眠ポリグラフ(PSG)のスクリーニングを行い睡眠に問題がないことを確認された.導入された児童は,在宅7日間の活動量FS-760の測定を行った後に実験室での実験に参加した.習慣的就床時刻の5.5時間前に来所し,習慣的就床時刻の1時間後の消灯までの間,座位安静で皮膚温測定,唾液メラトニン測定,眠気主観評価,精神運動ビジランス課題,覚醒脳波検査を行った.消灯から7時間の睡眠中,PSGの測定を行った.唾液メラトニンの分泌開始時刻は平均±SDが20.5±1.2時であり、年齢と有意な相関がみられた(r=0.507, p<0.001)。その他のデータについて現在解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

販売停止となり解析が中断していた唾液メラトニン濃度測定用のRIAキットについて、代替手法が解析会社より提供されることとなり、2021年1月に当該データが納品された。本データを用いて基本統計量の算出まで完了した。次年度に、他データと併せて統合的な解析を行う。

今後の研究の推進方策

計画していたデータがそろったため、予定していた解析計画を進める。

次年度使用額が生じた理由

RIAキットの販売中止と変更に伴う影響により、主要な解析用データである唾液メラトニンの定量を完了するのが年度終盤となってしまったため、解析および成果発表のための費用の支出が年度内では間に合わず、次年度へと繰越すこととなった。次年度に解析を進め、学会および英文誌への原著論文発表を行う。

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公開日: 2021-12-27  

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