日長変化によるジャガイモの塊茎形成誘導の分子機構を明らかにするために研究を行った。本研究であらたに調査した品種W553-4は優れた日長応答性を示した。W553-4は形質転換が困難であるが可能であることもわかった。以上より、W553-4は今後の国内での日長応答性解析のモデル品種となりうることがわかった。培養細胞を用いた実験から、塊茎抑制因子であるTFL1による、促進因子SP6Aの競合的阻害の可能性が明らかになった。また、フロリゲン複合体抑制化合物の投与実験から、この化合物がSP6Aによる塊茎誘導も阻害できる化合物であることが示唆された。
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