研究実績の概要 |
本研究では、テンサイ一代雑種の親系統のうち、数種のヘテロティックプールに帰属される自殖系統に対して、Whole genome shotgun法により得られた次世代シーケンスデータを取得するとともに、公表されているテンサイゲノム配列を利用してSNPパターンについてハプロタイプブロックの推定を目的としている。また、得られた比較ゲノム情報に基づいて、数種の自殖系統間でダイアレルクロス交配したF1の根重の大小や根中糖分の多少に関してゲノム予測モデルを検討することとしている。 平成30年度は、平成29年度に引き続き、異なるヘテロティックプールに由来する自殖系統間で片側ダイアレル交配した親とF1を、ペーパーポット移植栽培法により、北海道農業センターの精密育種試験圃場において乱塊法4反復の表現型調査(生産力検定)を実施した。調査形質は、根重、根中糖分、糖量および品質成分(Na, K, アミノ態窒素)であり、平成29年度と同様に幅広い変異を確認した。 また、異なる遺伝的背景を持った4つの親自殖系統についてIllumina HiseqによるNGSデータを取得し、米国のリファレンスゲノムEL10との比較を行い、SNPデータセットを作成した。
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