研究課題/領域番号 |
17K07618
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
森 正彦 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (60645711)
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研究分担者 |
長澤 秀高 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 農業研究本部 十勝農業試験場, 研究職員 (90788077)
佐藤 仁 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 農業研究本部 中央農業試験場, 主任主査 (20536643) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 胚軸長 / つる性 / QTL |
研究実績の概要 |
第10染色体長腕に検出した胚軸長QTL(qEcl.10)の座乗領域を絞り込むために、「十系1121号」(長胚軸系統)と「十育167号」(普通胚軸系統)の交雑に由来するF4系統からQTL領域をヘテロ接合体にもつ個体を選抜した。自殖後代(F5)の胚軸長を調査した結果、普通胚軸型個体と長胚軸型個体が3:1に分離した。このため、qEcl.10は劣勢ホモ接合型で長胚軸になると推察された。連鎖解析の結果、qEcl.10は28.6Mbに座乗するDNAマーカーから染色体末端側に1.5 cM離れた位置にマップされた。この領域には、36の推定遺伝子がコードされていた。 普通胚軸系統の「ちはやひめ」と長胚軸系統の「十育161号」との交配に由来するF2世代の個体から、qEcl.7の候補領域をヘテロ接合型に、qEcl.10領域を普通胚軸型ホモあるいは長胚軸型ホモにもつ2個体を選抜し、その自殖後代集団を用いて第7染色体に検出した胚軸長QTL(qEcl.7)の座乗領域の特定を試みた。qEcl.10領域を普通胚軸型ホモにもつ集団の胚軸長には変異がなかった。一方、qEcl.10領域を長胚軸型ホモにもつ集団では胚軸長が不連続に分布し、普通胚軸型と長胚軸型が3:1に分離した。連鎖解析により、qEcl.7は第7染色体の10.0Mb近傍領域に座乗することが明らかとなった。 qEcl.10の遺伝子型が普通胚軸型の場合、qEcl.7の遺伝子型に関わらず胚軸長は短く、qEcl.10とqEcl.7の遺伝子型を共に長胚軸型にもつ場合のみ胚軸長が長くなったことから、qEcl.7 とqEcl.10は相互作用することが示された。 「ちはやひめ」/「十育161号」F2 96個体を用いて‘つる性’のQTL解析を行った。その結果、‘つる性’に関与するQTLのLOD値のピークが胚軸長QTL(qEcl.7)の座乗領域に検出された。
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