国産大豆の需要は近年高まっており、収量の向上と安定生産の実現が強く望まれる。ダイズの成長メカニズムは極めて複雑であり、明確にされてない点が国産大豆栽培のボトルネックであった。本研究は、子実生産に悪影響を及ぼす要因の中でも地上部の過繁茂に着目し、そのメカニズムを温度反応の側面から解析した。 温度応答を地上部温度と地下部温度への応答に分離して評価した研究事例は極めて少なく、世界的に見ても貴重な基礎的知見を得ることができた。また、本研究で確認した栽培方法に伴う温度応答の変化は、ダイズの成長特性評価のボトルネックの一つとして注目された。
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