水稲の高温登熟バイオマーカーのphenylpropanoid glycoside及びγ-oryzanolの含有率は、高温環境下での登熟に優れる「タカナリ」が「コシヒカリ」に比べ低かった。さらに、「コシヒカリ」と「タカナリ」の交雑に由来する正逆染色体断片置換系統群(CSSLs)において、phenylpropanoid glycoside及びγ-oryzanolの含有率を調べた。その結果、phenylpropanoid glycoside及びγ-oryzanolの合成に関与する量的形質遺伝子座(QTLs)は、それぞれ第4及び5染色体に存在することが明らかになった。
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