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2017 年度 実施状況報告書

キクにおける集合花の分化および花器官の多様性付与に関わる転写因子の同定

研究課題

研究課題/領域番号 17K07657
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

佐々木 克友  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 野菜花き研究部門, 上級研究員 (60469830)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード転写因子 / 栽培ギク / トランスクリプトーム解析
研究実績の概要

今年度は複数の栽培品種の花器官におけるトランスクリプトーム解析を中心に行った。当研究部門の遺伝資源で維持・栽培している複数の栽培品種(計6品種)の開花後の花器官からRNAを単離し、申請者が昨年度報告した栽培品種‘セイマリン’におけるEST情報(Sasaki et al. 2017, BMC genomics;本研究課題のための先行研究)によりプローブ作成を行ったオリジナルマイクロアレイ(180k)を利用したトランスクリプトーム解析を行った。シロイヌナズナでは、転写因子は1726 loci存在する(Jin et al. 2017, NAR) 一方で、‘セイマリン’では、6996コンティグ、2375クラスター(6倍体のため、遺伝子配列が類似した複数のコンティグまたはアレルが存在するため、TBLASTNにおけるE-value が1.0e-100以下のコンティグを機能が類似したクラスターとしてまとめた)存在することが明らかとなっている。そこで、オリジナルマイクロアレイでは、多数遺伝子のプローブ(180k)を用いてトランスクリプトーム解析を行うのと同時に転写因子の発現に着目して解析を行った。また、今年度はトランスクリプトーム解析と平行して、花器官形成に重要と思われるABCモデルにおけるクラスA遺伝子であるAP2遺伝子のキメラリプレッサー(AP2-SRDX)および、miRNAによる制御を受けないmAP2-ox(過剰発現)の‘セイマリン’への導入を進めた。また、他課題における申請者の研究テーマではあるがCRISPR/Cas9を利用したゲノム編集技術の開発が進み、栽培ギクでも利用できるような結果が確認されたことから(Kishi-Kaboshi et al. 2016, PCP)、本課題でも転写因子の機能抑制のコンストラクトについて、SRDXのみならすゲノム編集の利用についても検討を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

‘セイマリン’以外のキク栽培品種において、研究対象となるターゲット転写因子の配列の確認や、RT-PCRによる発現解析が遅れていることから、各栽培品種の花器官の形態を特徴付けることが予想されるキー遺伝子の候補の選抜には至っていないため。

今後の研究の推進方策

トランスクリプトーム解析に先行して、‘セイマリン’由来のABC遺伝子のキメラリプレッサーの導入を進めることや、また、複数の栽培ギクで保存性の高い領域(配列)をターゲットとしたゲノム編集等を進めることを予定している。また、解析予定の複数の栽培品種の中から解析の進展がめぼしい品種を選定して解析を進めることを想定している。

次年度使用額が生じた理由

次年度に実験費用がある程度必要とされれる分子生物学的解析があることが予想されたため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] researchmap

    • URL

      https://researchmap.jp/kat_reysa/

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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