研究課題
基盤研究(C)
ダイズのポット試験により、土壌容量、乾燥、過湿条件に対する生理的応答性を代謝産物の解析により行い、地上部や根部において一定の影響が認められた。乾燥ストレスに関しては、4回分の葉身試料の解析を実施し、乾燥ストレスに対して共通した応答を示す指標として、イノシトール類が有望であることを見出した。過湿ストレスについては、処理の2週間後も代謝産物プロファイルに影響が残ることを見出した。RNA-seqにより、この過湿ストレスの履歴が遺伝子発現に及ぼす影響を調査し、一定の影響が残ることを明らかにした。
植物栄養・土壌学
本研究により、ダイズの乾燥および過湿条件等の組み合わせによる影響メカニズムの理解が進展し、ストレスの指標となる複数の成分を特定することに成功した。これらの知見は、今後気候変動環境下における作物の頑強性向上に資すると期待される。