基幹化合物であるムコン酸 (ccMA) を生産する能力が高い微生物株の分子育種に向けて,まず安息香酸からccMAを培養温度に依存して蓄積するムコン酸ラクトン化酵素変異株のRNA-seq解析を行った。その結果, ccMAを温度依存的に蓄積する表現型には生育必須遺伝子と考えられるPP_0036とPP_4349の関わりが推測された。またccMA生産の効率化に関わる因子の探索を進め,RNA pyrophosphohydrolaseと高いアミノ酸配列相同性を持つ酵素遺伝子の発現が,Pseudomonas putida KT2440株組換え体によるccMA生産速度を20%向上させることを明らかにした。
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