ドミノ型酸化‐不斉環化およびイミニウムイオン不斉還元を触媒する生体触媒を開発し、生物活性アルカロイド類のレドックスニュートラルな合成プロセスへと展開することを目的として研究に取り組んだ。鍵となるドミノ型酸化‐不斉環化やイミニウムイオン不斉還元を触媒する微生物について、保存菌株や土壌微生物を用い幅広く探索したが、高い立体選択性にて目的の物質変換を達成するには至らなかった。しかし、市販のトリプタミンあるいは3,4-ジメトキシフェネチルアミンから出発する基質や標品の効率的な合成経路を確立し、湿潤生菌体を用いる微生物変換や無細胞抽出液を用いる酵素活性測定を可能にした。
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