植物における①配糖体の時間的・空間的貯蔵の仕組み,②配糖化酵素の同定,③配糖体の生理生態学的意義を明らかにすることを目的とする。本研究を通して,「香り」の受容機構の一つである“配糖化反応”を分子レベルで解明することで,植物の環境防御応答に関する新しい概念を提案することを目指した。特に,サツマイモにおける香気配糖化メカニズムを分子レベルで解明することを目的に, 香気配糖化酵素の単離・同定および酵素機能の解明において成果を得た。サツマイモは食用植物でもあり,サツマイモの食味のみならず揮発性化合物を用いた防御機構の解明の基盤となることが期待される。
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