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2019 年度 研究成果報告書

DYRK型リン酸化酵素TAR1による植物の窒素欠乏応答の制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K07753
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 応用生物化学
研究機関近畿大学 (2019)
京都大学 (2017-2018)

研究代表者

梶川 昌孝  近畿大学, 生物理工学部, 講師 (40594437)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード植物分子生物学 / 代謝制御 / 脂質 / タンパク質リン酸化酵素 / 栄養欠乏応答 / 藻類
研究成果の概要

藻類の脂質・デンプン蓄積を制御するマスター制御因子TAR1のリン酸化標的候補をリン酸化プロテオーム解析により網羅的に同定し論文報告を行った(Shinkawaら、2019)。TAR1の標的タンパク質である新奇リン酸化酵素の変異体が、tar1様の表現型を示すことを見出した。このタンパク質リン酸化酵素はC/Nストレス下での光合成活性の低下と適正なレベルの脂質蓄積に必要であることがわかった。またTAR1によるリン酸化標的アミノ酸を置換した変異型タンパク質を用いた相補実験から、この新奇リン酸化酵素はTAR1によりリン酸化制御されることで機能し、細胞膜に局在することが示された。

自由記述の分野

植物分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

栄養素が枯渇すると微細藻類はトリアシルグリセロール(TAG)を蓄積する。藻類の生産する油脂は化石燃料に代わる燃料源として注目されているため、その仕組みを明らかにすることは基礎科学的に興味深いだけではなく、産業応用の上でも重要である。申請者らはDYRK型タンパク質リン酸化酵素が藻類の脂質蓄積の鍵制御因子であることを初めて見出し、TAR1を起点としたタンパク質リン酸化の制御機構の詳細を解明することを本研究の目標とした。TAR1のリン酸化標的タンパク質について論文報告し、さらにTAR1の下流因子として働く新規リン酸化タンパク質を見出した。これらの成果は脂質生産の制御機構の解明に貢献すると期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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