今後の研究の推進方策 |
2019年度は、2017年度から解析を行っているSTBD1、および2018年度に解析を開始したANKRD22に焦点を絞り解析を行う。STBD1についてはグリコーゲン輸送、グリコーゲン分解におけるN-ミリストイル化の機能をさらに詳細に解析するとともに、アポトーシス過程におけるカスパーゼ切断の生理的意義に注目し解析を行う。また、ANKRD22については、種々の小胞体膜タンパク質、特にreticulon, atlastin, reep, lunapark といった小胞体形成因子との相互作用を免疫沈降法を用いて解析することで、ANKRD22の小胞体形成因子としての機能について解析する。また、これまでの研究で解析してきたLunapark, TOMM40, SAMM50, STBD1, ANKRD22をはじめとする多数のN-ミリストイル化された膜タンパク質に関する知見を整理し、膜タンパク質に生ずるN-ミリストイル化の役割の全体像を明らかにする。
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