研究課題
多くの動物は、種の保存や生命の危機回避において、嗅覚を通じて外界から様々な情報を得ている。フェロモンや匂い物質といった化学物質がその情報の担い手であり、情動や行動、生理的変化を引き起こす。研究代表者らは、連携研究者との共同研究のもと、メスマウスの性行動を誘発するペプチド性フェロモンESP1について、物質同定、受容体、性行動に至る一連の構造機能解析を展開してきた。本研究は、これらの知見を発展させ、性行動を誘引するフェロモンや匂い物質に応答する嗅神経ネットワークにおいて、活性化する脳領域、および、その機能的なつながりをMRIにより可視化することを目的とする。MRI撮像対象の動きによる画像ぶれを防ぐため、従来、動物のMRIでは、麻酔と固定具を用いて動きを抑制するのが常法である。しかしながら、麻酔にともなう脳機能の鎮静化の影響により、知りたい脳機能情報を正確に得ることが難しいため、近年、覚醒下のマウスにおいてMRI撮像を実施する手法が脚光を浴びている。本研究では、マウス服を用いた動物固定法を開発し、覚醒下のマウスにおけるrsfMRI 法の適用の検討を進めた。
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Proc. Intl. Soc. Mag. Reson. Med.
巻: 27 ページ: 3685-3685
巻: 27 ページ: 3689-3689
巻: 27 ページ: 2440-2440