酸素は多くの生物の生存に必須であるが、酸素の一部は代謝の過程で、反応性の高い活性酸素へと変わる。活性酸素の生成機構や作用機構には依然として不明な点が多い。本研究では、線虫Caenorhabditis elegansの活性酸素感受性突然変異体の解析を行い、活性酸素の生成機構や老化に与える影響を調べた。また、活性酸素感受性突然変異体の原因遺伝子を同定し、その機能を解析した。加えて、過剰な活性酸素が細胞毒性を示すことに間違いはないことから、活性酸素の毒性を低減する有用物質の探索を、ヒト培養細胞を用いて行った。
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