Bacillus thuringiensis(BT)の培養液中に細胞損傷活性を示すタンパク質が存在することがわかった。タンパク質精製を行い、A297株ゲノム上に存在する297_1_00946遺伝子が目的タンパク質候補と考えられた。また、培養条件により、活性を示さない条件がわかったため、両培養条件における遺伝子発現量の比較解析を行った。その結果、2種の二次代謝産物および1種のエンテロトキシンの生産に関連する遺伝子の発現量に差があることがわかり、解析をすすめている。また、蛍光プローブを用いた細胞損傷活性の解析により、培養細胞の細胞膜に作用することが強く示唆された。
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