クレソン等に含まれるphenethyl isothiocyanate (PEITC)は、解毒や抗酸化活性を有していることが知られている。本研究では、マウス骨格筋由来細胞であるC2C12細胞を用いた解析から、新たな機能性としてErbB-Aktシグナルの活性化を介した糖取り込み促進作用を有することを見出した。加えて、PEITCによるAktの活性化はタンパク質分解抑制にも関与することも示唆された。本成果は、骨格筋の糖代謝器官である機能的側面と運動や体を支持する体組織としての量的側面に同時にアプローチするものであり、本機能を活用した疾患予防への食品機能的な応用への発展も期待できる。
|