研究課題
基盤研究(C)
酵素消化低分子化フコイダン抽出物(LMF)のがん細胞特異的な抗腫瘍効果の検討を行った。その結果、がん細胞におけるPD-L1の発現抑制効果をはじめ、がん形質がLMFにより抑制されることが確認された。各種抗がん剤とLMFの併用処理が有効であることが見出された。またデスレセプターFasやDR4(TRAILR1)の発現誘導、Caspase-3, 8の活性化が認められ、アポトーシス誘導への関与が考えられた。
食品科学
本研究は、新奇褐藻由来抽出物である酵素消化低分子化フコイダン抽出物(LMF)がもつ、がん細胞特異的な抗腫瘍効果の検討を行ったものである。LMFによるがん細胞のがん形質抑制やがん細胞特異的なアポトーシスの誘導を明らかにしたことが学術的意義であり、抗がん剤とLMFの併用治療の有効性が示唆され、ゆきづまりを見せている化学療法の補助薬としての臨床応用が期待される点に社会的意義がある。