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2020 年度 研究成果報告書

外因性コレステロール酸化物の生体内移行特異性、代謝及び炎症作用とその予防策の追究

研究課題

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研究課題/領域番号 17K07802
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 食品科学
研究機関明治大学

研究代表者

長田 恭一  明治大学, 農学部, 専任教授 (30271795)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワードコレステロール / コレステロール酸化物 / 体内動態 / 脂質代謝 / 脳 / 吸収
研究成果の概要

コレステロール酸化物(COP)の体内動態と代謝を検証した。食事由来COPは小腸から吸収後、リポタンパク質に組み込まれて末梢組織に移行することが明らかとなった。また、脳にもCOPが移行することが明らかとなった。7-ketocholesterolの代謝についてはラットでは雌雄間で異なっていた。さらに、COPの一部はグルクロン酸抱合された後に排出され可能性が考えられた。次に、食事由来COPの有害性を防止する食品成分を検索した。その結果、プレニル化フラボノイドであるキサントフモールは、小腸のNPC1L1の遺伝子発現を低下させて、また、単純拡散を干渉してCOP吸収を阻害することが明らかとなった。

自由記述の分野

農芸化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

食事由来COPの体内動態やクリアランスを含めた代謝は不明な点が多い。本研究ではCOPがリポ蛋白質に組み込まれて末梢組織に移行すること、とくに、脳組織にも移行することが初めて明らかになった。さらに、雌雄間での代謝が異なること、体外排泄にグルクロン酸抱合化が関与することも新たに明らかになった。一方、疎水性のフラボノイドを予め摂取することでCOPの吸収を抑えて有害な影響を防止できることが明らかとなった。加工食品を摂取する機会が多くCOPの摂取量も増大していると考えられる。本研究で得られた知見よりCOPの生体に与える影響とその影響を最小化するための方策の一端が明らかになったと考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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