研究課題
基盤研究(C)
本研究は、運動と食品因子の併用によるマイオカイン分泌の増強を介した白色脂肪組織中での褐色脂肪細胞化誘導の促進作用を明らかにし、新しい肥満予防研究の視点と基盤を提示することを目的とした。その結果、運動と食品因子の併用は褐色脂肪細胞化を誘導することを明らかにすることができた。さらにその機構としては、血中IL-6濃度の上昇の関与を示唆する結果を得た。本研究により運動と食事の併用による新たな効果を提示することができた。
食品機能学、栄養生化学
運動と食品因子の併用によるマイオカイン分泌の増強を介した褐色脂肪細胞化による新たな抗肥満、関連疾患予防・治療の研究アプローチを食品機能学分野に提示できた。さらに本研究はマイオカインを標的とした運動と食事の組み合わせを活用する新たな肥満予防・介入法の開発のきっかけとなり得るものであり、食品因子の新機能開発に繋がり、これをきっかけに新規な食品開発など産業界での利用、イノベーション創出が期待できる。