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2019 年度 研究成果報告書

果糖過剰摂取と次世代のインスリン抵抗性との関連: DOHaD仮説に基づく解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K07805
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 食品科学
研究機関藤田医科大学

研究代表者

大橋 鉱二  藤田医科大学, 保健学研究科, 教授 (60278281)

研究分担者 宗綱 栄二  藤田医科大学, 医学部, 助教 (30600431)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードフルクトース / DOHaD / インスリン抵抗性
研究成果の概要

フルクトースは「果糖ブドウ糖液糖」として多くの飲料の甘味料として利用されている。申請者らはフルクトース過剰摂取の母獣から生まれた仔は成長するに従いインスリン抵抗性が惹起されることを見つけた。本研究はその発症機序をDOHaDの視点から調べ、親のフルクトース過剰摂取が仔の体質形成に及ぼす分子メカニズムをエピジェネティックな観点から明らかにする。その結果、インスリン抵抗性の惹起に関わるLxra発現のmiRによる調節や、stat3遺伝子プロモーターのDNAメチル化率上昇などが見られた。妊娠期フルクトース摂取による次世代への悪影響の惹起には、エピジェネティックな作用が関わることが示唆された。

自由記述の分野

臨床生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

「健康や疾患の素因は胎児期における栄養状態によって形成される」という新しい概念であるDOHaD(Developmental Origin of Health & Disease)説が提唱され、妊娠期の栄養状態が世代を超え、その子どもの将来にも大きく影響を及ぼすことが示唆されている。日本をはじめとする先進国において、妊婦のフルクトース摂取は増加の一途をたどっている。本研究はフルクトースの過剰摂取が、次世代に及ぼす影響を明らかにするものであり、現代社会におけるフルクトース過剰摂取の悪影響をDOHaD説により証明するものである。これは胎生期における疾患リスクの形成を阻止する予防医学につながる。

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公開日: 2021-02-19  

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