研究課題/領域番号 |
17K07807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 麻布大学 (2019) 九州大学 (2018) 福岡女子短期大学 (2017) |
研究代表者 |
澤野 祥子 麻布大学, 生命・環境科学部, 准教授 (60403979)
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研究分担者 |
水野谷 航 麻布大学, 獣医学部, 准教授 (20404056)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 骨格筋 / 食肉 / 筋線維タイプ / メタボローム解析 / 遺伝子発現解析 |
研究成果の概要 |
食肉として利用される家畜の筋肉は、収縮特性や代謝特性の違いから遅筋タイプ(1型)、速筋タイプ(2B型)、その中間の2A, 2X型に分類される。食肉の肉質の違いは筋線維タイプ組成が鍵であると予想し、様々な形質発現の基盤となる遺伝子発現プロファイルについて、細胞1個の単位、すなわち筋線維(筋細胞)単位で遺伝子発現プロファイルを明らかにすることを試みた。マウス筋切片から1細胞RNA-Seqを行い、筋線維タイプ別の網羅的遺伝子発現解析に成功し、特に2A, 2X型の間に高い相関がある事を見出した。さらに豚肉のメタボローム解析から呈味性化合物も筋線維タイプにより大きく影響を受ける事を見出した。
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自由記述の分野 |
食品科学、栄養生理学、筋細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋肉には大きくマラソンランナータイプ(遅筋)とスプリンタータイプ(速筋)が存在し、このタイプの違いは我々が口にする食肉の特性にも深く関わると考えられる。本研究の成果により遅筋・速筋の違いにより、味に関与する物質の含有量が異なる事が示された。またこれまでの食肉や筋肉の研究は、筋線維(筋肉の細胞)の集合体である筋組織を用いて検討がなされてきたが、本研究では、筋組織の構成単位である1つ1つの細胞レベルで遺伝子発現プロファイルが異なる事をレーザーマイクロダイセクションと1細胞RNA-Seqという最新の技術を組み合わせる事で達成した。本解析から細胞の遺伝子発現レベルで各タイプ間の類似性が明らかとなった。
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