研究課題/領域番号 |
17K07817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
田嶋 邦彦 京都工芸繊維大学, 分子化学系, 教授 (50163457)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 抗酸化活性 / 脂溶性物質 / アルコキシルラジカル / スーパーオキシドラジカル / 電子スピン共鳴 |
研究成果の概要 |
本研究では、青果物に含まれる脂溶性物質の抗酸化活性を数値化するための計測方法と装置開発および評価法について基礎研究を行った。アゾ系ラジカル反応開始剤の熱分解反応で生成するアルコキシルラジカル(RO・)がビタミンE誘導体および不飽和脂質との反応でROHに無毒化するラジカル消去反応活性を新規に開発した脂溶性流通型電子スピン共鳴装置(LFI-ESR)で評価した。RO・ラジカルの消去活性は、抗酸化活性の基準物質であるTRXの濃度に換算したL-AREC値として数値化する解析法を開発した。本研究によって、青果物に由来する脂溶性抗酸化活性物質の活性評価が簡便かつ精度良く数値化できる方法論が確立できた。
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自由記述の分野 |
分子構造化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、青果物に含まれる種々の機能性物質が我々の健康維持と促進に大きな役割を果たすことが広く認識され、有用物質を高濃度で含有する青果物の獲得に向けた品種改良と栽培技術の改良が多方面で研究されてきた。青果物の抗酸化活性はそれらの品質に直結する重要な機能性のひとつであるため、その活性を数値化する方法論に関する研究が継続されてきた。しかし、脂溶性物質の抗酸化活性を簡便かつ精度良く数値化する分析法の開発は立ち後れていた。本研究では、アルコキシルラジカル(RO・)の還元反応の効率を基準物質(TRX)濃度換算値として数値化する計測技術、装置開発および解析技術を確立することができた。
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