食中毒菌であるサルモネラ菌の感染の広がりを防ぐために、迅速簡便な検出法が必要とされている。そこでこの菌を卵黄からサンプリングする方法として抗サルモネラ抗体修飾ビーズを使用した方法を検討した。直径約2μmの磁気ビーズと、20μmのポリスチレンビーズについて比較した。卵黄から磁気ビーズに結合させて抽出した菌をラボディスクのマイクロチャンバーに捕捉してここで、特異遺伝子inv AをPCRで増幅することにより5万~ 5千万 cells/mlの範囲で濃度依存的に検出することができた。またポリスチレンビーズを用いた場合は、明確な濃度依存関係は見られないが5000 cells/ml以上で検出可能であった。
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