人工林資源の循環利用の推進において人工林の更新施業の低コスト化が課題となってる。育苗作業・植栽作業の低コスト化に向けてコンテナ苗の利用が進められているが、植栽に適した形状の苗を生産するための技術が確立しておらず、育苗期間が長くなると地下部に対して地上部が大きくなってしまうことが課題となっている。本研究の成果は、成長期間にスギコンテナ苗を暗所保管することによって伸長成長を止められることを明らかにしたものであり、コンテナ苗の育苗技術開発に有効な知見を提供した。特に、常温での暗所保管は、小規模な育苗業者でも利用可能な技術であり、普及しやすい技術と位置付けられる。
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