熱処理は木材資源の耐久性等を改良する方法として用いられている。一方、パーティクルボードは木質資源のリサイクルで製造され、長期的に炭素を固定することから地球温暖化の防止に寄与する材料と位置付けられるが、その低い耐久性から用途が限られていた。本研究では熱処理によって耐久性、耐腐朽性を付与した木材について、その接着性を評価し、その結果に基づいてパーティクルボードについて調製し、その物性、耐久性等を評価した。結果として、熱処理した木材パーティクルで製造したパーティクルボードは耐久性等が高くなることが明らかとなった。これらの結果は木質資源の利用用途の拡大と地球温暖化の防止に寄与するものである。
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