我々が「快適」と感じる室内温度を保つためには、厳冬や猛暑の季節だけでなく、一年を通じて暖冷房を行う必要がある。暖冷房は家庭における使用エネルギーの約3分の1を占めており、管理・効率化は省エネ化における重要課題である。 本課題では、集合住宅の小屋裏(天井裏)空間に木炭を敷設することにより、夏期と冬期の両期間においてエアコンの省エネ効果が明確に現れた上に、被験者がその空間に短期滞在することにおけるストレス値の上昇は、夏期と冬期の両期間において統計的に認められなかった。天井裏に何も敷設していない部屋では冬期においてストレス値が明確に上昇したことからも、木炭敷設の有用性が証明された。
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