本研究では,りんご剪定枝を原料としたペレットから調製した活性炭およびペレット状の市販活性炭に賦活処理を加えた試料の細孔物性等を調べ,両者を比較検討した。その結果,メソ孔容積は,両活性炭ともに収率が低くなるに従って大きくなる傾向を示したものの,りんご剪定枝活性炭の方が市販活性炭よりも決定係数は高かった。また,ミクロ孔分布,メソ孔分布ともに,収率の違いによって,その分布のピークは異なることが分かった。 加えて,電気二重層キャパシタ用活性炭を作製,市販活性炭と比較検討した。その結果,キャパシタ用活性炭において0.7nm前後のミクロ孔が静電容量の初期値を高める可能性を有することが分かった。
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