研究課題
基盤研究(C)
セルロースの高性能化を目的として、シランカップリング剤:メチルトリメトキシシランを用いてセルロース表面のシリル化コーティングを試みた。液相法および気相法それぞれのコーティングスキームを検討した。その結果、本研究にて開発した両スキームを用いることでセルロース素材の外観を変化させずに、簡便で低コストな手順によってセルロースに撥水性を付与することができた。両コーティングスキームは紙や透明フィルムなど種々の形態・性状のセルロースに応用可能である。
高分子材料の物理化学
木材の主成分であるセルロースは水酸基を多く有し親水性を示すため、その性能は水の影響を受けやすい。その短所を解消するため、簡便にセルロースを疎水化/撥水化する方法を検討した。その結果、少ない手順かつ低コストで撥水化する方法を開発した。本研究で開発した方法は適用範囲が広く、サンプルの性状に合わせて、様々なセルロース素材を簡単に撥水化することができる。これはプラスチック使用量やプラスチックゴミの削減につながる。