研究課題
2013年から2016年の6-7月に行われたサンマ資源量推定調査で採集されたサンマについて、海域ごと年齢ごとの経産魚の割合1歳魚について0歳時の成長率の違いを検討した。産卵経験のある1歳魚の割合は毎年西側で高く、東に行くに従い低くなっていたが、その割合は年によって変動があり、2014年が一番高く59.4%、2016年は最も低く20.5%であった。産卵期開始時の体長を推定するため、耳石年輪の径と比較したところ、年輪径の大きい個体ほど経産魚の割合が高くなった。耳石年輪径と経産魚の割合をロジスティック曲線にあてはめたところ、、経産魚の割合が50%となる耳石年輪径は0.70mmと推定された。耳石年輪は8-9月に形成が開始される。耳石長年輪関係は月によって変化するため、8-9月の耳石長体長関係を求めて、体長を推定したところ26.9cmと推定された。産卵期が始まる9月の推定体長階級ごとに、産卵経験のある個体の割合が求められた。一方、孵化時期と産卵経験の有無の関係は明確ではなく、孵化時期の違いと成長速度の違いが産卵経験の有無に影響しているものと考えられた。
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