研究成果の概要 |
養殖ブリの摂餌量を増加させるために不可欠な「摂餌刺激物質」と「消化促進物質」を視床下部のニューロペプチドY(npy,食欲亢進ホルモン)と消化管コレシストキニン(cck,消化促進ホルモン)を指標として検索を試みた。「摂餌刺激物質」の検索では、旨味物質であるイノシン酸ナトリウム(IMP)、アミノ酸のアラニンがnpyの遺伝子発現量を変化(減少)させた。「消化促進物質」の検索では、アミノ酸(50 mM)のうちTrp、Gln、Phe、Pro、Ala、Leu、Metでcck遺伝子発現量の増加が認められた。これらの物質を無魚粉飼料に添加することで摂餌量の改善できることが示唆された。
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