研究課題
基盤研究(C)
クルマエビの血リンパ液中に存在する抗ウイルス応答関連因子の挙動を把握することを目的として、その因子の特定や検出系の構築を試みた。血リンパ液中の多含有タンパク質の除去を試みたところ、高分子化合物を血リンパ液と混合することにより、除去し得る可能性が見出された。抗ウイルス応答時の血球の遺伝子オントロジーエンリッチメント解析により、リボソーム生合成やタンパク質分解などに関わる遺伝子群の挙動が大きく変動していることが確認された。
魚病学、生体防御学
クルマエビのウイルス病を防ぐために、免疫賦活剤や抗ウイルス薬が研究開発されている。エビ類の養殖では様々なウイルス病が蔓延しており、一刻も早い防除対策が望まれている。クルマエビの抗ウイルス作用を持つ物質が発見されているが、その作用機序は不明である。免疫賦活剤の実用化を進めていく上でも、その作用機序の解明が望まれている。