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2017 年度 実施状況報告書

ライフサイクルアセスメントと包絡分析法の統合によるわが国の水稲栽培の環境効率分析

研究課題

研究課題/領域番号 17K07971
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

増田 清敬  滋賀県立大学, 環境科学部, 助教 (20512768)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード水稲栽培 / エネルギー効率 / 環境効率 / LCA / DEA
研究実績の概要

本研究では,わが国の水稲栽培における環境効率を,ライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)と包絡分析法(DEA:Data Envelopment Analysis)の統合手法によって計測する.LCAは,個別の環境影響を定量化する上で非常に優れた手法として知られている.しかしながら,複数の環境問題を単一の環境指標に統合する場合,価値判断に基づいた重み付けを行わなければならず,手法上の限界が指摘されている.そこで,本研究では,環境効率推計のために,数学的にウェイトを決定して効率スコアを求めるDEAを適用する.環境効率分析におけるLCAとDEAの統合化は,複数の環境問題を統合することによって,恣意性を排除した環境問題の包括的な評価を可能にする.本研究は,わが国において,どのような水田経営体が水稲の生産性向上と環境影響緩和を両立させることができるのかを定量的に解明し,分析結果から,エネルギー的,環境的,経済的に持続可能な水田経営体を育成するための経営支援対象を特定し,かつ,農業環境対策として具体的に取り組むべき内容を示唆する.2017年度は,環境効率分析の前段階として,わが国の水稲栽培におけるエネルギー消費量を推計し,DEAを用いてエネルギー効率スコアを計測した.これらの分析結果からエネルギー効率向上のための削減ターゲットを特定化した上で,わが国におけるエネルギー効率的な水稲経営体を推進していくための方向性について,政策的示唆を与えた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2017年度は,わが国の水稲栽培におけるエネルギー効率分析を実施し,研究成果を論文として公表するに至ったため,おおむね順調に進展していると考える.

今後の研究の推進方策

2018年度以降は,当初の予定通り,わが国の水稲栽培における環境効率計測に関する分析を進める.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Energy efficiency of intensive rice production in Japan: an application of data envelopment analysis2018

    • 著者名/発表者名
      Masuda, K.
    • 雑誌名

      Sustainability

      巻: 10 ページ: 1-11

    • DOI

      10.3390/su10010120

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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