研究課題/領域番号 |
17K08065
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生産科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中村 真子 九州大学, 農学研究院, 准教授 (80452746)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | Pax7 / Adipogenesis / Cell specific expression / Lipid droplet / Inhibition / PPARgamma |
研究成果の概要 |
本研究テーマは、環境負荷の少ない効率的な技術開発を目指し肉組織の運命決定機構の解析により次世代型の食肉生産法に向けた基盤研究と位置づけた。将来的には筋脂肪比率を制御することでより効率的な飼育法開発を目指し、本研究では筋細胞、脂肪細胞がお互いを制御できる可能性について明らかにすることを目的としたし、食肉組織の筋―脂肪細胞間の運命転換機構に注目し研究を行った。その結果、脂肪前駆細胞株である3T3-L1細胞へ筋幹細胞マーカーであるPax7を強制発現させると、脂肪分化への抑制効果及び筋細胞への分化誘導能力を抑制することを発見した。
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自由記述の分野 |
筋細胞生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の食肉生産は、長期間の肥育の結果、屠殺後に高品質であれば付加価値が望めるが低品質の場合は原価の回収が不能となる。そのための安全策として環境負荷の高い穀物飼料に依存することで脂肪交雑率を維持するため、飼料経費や施設・設備の維持の点からも問題となっている。食肉はきめ細かさ、硬さ、脂肪交雑率といった基準で評価されるが、その肉質は形成される筋肉線維の太さ、脂肪細胞の割合、結合組織(線維芽細胞)の割合等に影響される。そこで、筋肉と脂肪の割合を調節できることを目指し、両者が組織形成に与える影響を細胞レベルで検証した。
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