ウシにおいても、脳室周囲白質軟化、大脳皮質層状壊死および両側対称性脳軟化(基底核壊死)が周産期脳障害としてみられることを示した。また、これら病変の描出に神経傷害マーカーの Fluoro Jade C や軸索変性マーカーである Alzheimer precursor protein A4 や低酸素マーカーである Hypoxia inducible factor-1a および血管内皮細胞増殖因子が有用であることを明らかにした。明瞭な形態変化を伴わない神経疾患の一部の症例では、これらマーカーを用いて病変が描出可能であることを示した。また、ウシの小脳皮質変性症の病理組織学的特徴像を明らかにした。
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