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2019 年度 研究成果報告書

全ゲノムシークエンス解析を応用した鹿由来志賀毒素産生大腸菌のリスク評価

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08087
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 獣医学
研究機関日本大学

研究代表者

壁谷 英則  日本大学, 生物資源科学部, 教授 (10318389)

研究分担者 横山 栄二  千葉県衛生研究所, 細菌研究室, 室長 (40370895)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード志賀毒素産生大腸菌 / O157 / 鹿 / 猪 / 全ゲノム解析 / 病原遺伝子 / ジビエ / 食品衛生
研究成果の概要

鹿や猪における志賀毒素産生大腸菌(STEC)の分布状況を検討し、分離株について全ゲノムシークエンス解析により病原性を評価した。
鹿の11.0%(70/639頭)、猪の3.3%(16/487頭)からSTECが、鹿の1.1%(7頭)、猪の0.6%(3頭)からO157が分離された。全ゲノム解析では、O157で5,294,527bp~5,498,450bp、nonO157 STECでは3,769,174~4,961,358bpの塩基配列が決定され、O157では20~22個、O5,O26では21個、O83で5個、O104で13個の病原関連遺伝子が検出されたことから、人への病原性を示す可能性が考えられた。

自由記述の分野

獣医公衆衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、我が国の野生鹿、猪においても、比較的高率にSTECが、低率ながらO157 STECも分布することが明らかとなった。従来の一義的なSTEC病原性評価に対し、全ゲノム解析による網羅的なゲノム解析法を用いた総合的解析法を応用することにより、鹿、猪由来STECは人の患者由来株同様に、強い病原性を示す可能性が示唆された。また、マイナーな血清型のSTEC においても全ゲノム解析を実施し、一部は人に病原性を示す可能性が明らかとなった。本研究成果は、鹿肉の食用利用において貴重な基礎データとして活用でき、将来的には普段の一般的な食卓においても、安全・安心な鹿肉の活用に貢献できると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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