研究成果の概要 |
鹿や猪における志賀毒素産生大腸菌(STEC)の分布状況を検討し、分離株について全ゲノムシークエンス解析により病原性を評価した。 鹿の11.0%(70/639頭)、猪の3.3%(16/487頭)からSTECが、鹿の1.1%(7頭)、猪の0.6%(3頭)からO157が分離された。全ゲノム解析では、O157で5,294,527bp~5,498,450bp、nonO157 STECでは3,769,174~4,961,358bpの塩基配列が決定され、O157では20~22個、O5,O26では21個、O83で5個、O104で13個の病原関連遺伝子が検出されたことから、人への病原性を示す可能性が考えられた。
|