研究課題/領域番号 |
17K08101
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
獣医学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
酒井 洋樹 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (40283288)
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研究分担者 |
村上 麻美 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (30597125)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 犬 / TRAIL / 腫瘍 / 血管肉腫 / 乳腺腫瘍 |
研究成果の概要 |
未だに有効な治療法がない悪性度の高い犬の血管肉腫と,臨床的に遭遇する機会が多く,良性から高度な悪性を示すものまで様々な臨床動態を呈する犬の乳腺腫瘍の抗腫瘍サイトカインTumor necrosis factor-related apoptosis inducing ligand (TRAIL) を用いた新規治療法の開発のための基礎的研究として,犬血管肉腫細胞株および犬乳腺上皮性腫瘍由来細胞株にTRAIL 処理すると,強いアポトーシスが誘導されることを初めて見出した。間葉系由来腫瘍および上皮系腫瘍ともに抗腫瘍効果が見られ,獣医領域での腫瘍の治療におけるTRAILの広い適用の可能性を示した。
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自由記述の分野 |
獣医病理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有効な治療法がない悪性度の高い犬の血管肉腫と,臨床の現場でよく遭遇する犬の乳腺腫瘍の抗腫瘍サイトカインTRAILを用いた新規治療法の開発にあたり,間葉系由来腫瘍および上皮系腫瘍ともに抗腫瘍効果が見られ,獣医領域での腫瘍の治療におけるTRAILの広い適用の可能性を示した。また,血管肉腫に対するTRAILの抗腫瘍効果は,ヒトの血管肉腫も含め,世界で初めて明らかにされたことであり,医学領域で,その発生が非常にまれで,研究が困難な腫瘍の一つである血管肉腫に対して,研究・新規治療法の開発のモデルとして犬の血管肉腫を用いうる可能性を示すことができた。
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