これまでの研究成果で犬口腔内メラノーマの放射線耐性メカニズムに関与することを明らかにしたmiR-374bおよびその標的遺伝子であるPTENの発現量を、犬口腔内メラノーマ臨床サンプルを用いて検証した。放射線治療前および治療後再発時に組織を採取し、トータルRNAを抽出後、miR-374bに関してはreal-time PCRで、PTENに関してはウェスタンブロッティングで治療前後での発現を比較したところ、再発時においてmiR-374bは発現上昇する傾向がみられ、PTENは有意に発現低下していた。このことから、miR-374b/PTENシグナリングカスケードは、犬口腔内メラノーマの放射線治療効果向上に向けた治療標的となりうることが考えられた。 研究成果はInt J Mol Sciに投稿し、受理された。
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