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2021 年度 研究成果報告書

イヌのHSP70に結合する新規腫瘍抗原の同定と腫瘍免疫療法への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08108
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 獣医学
研究機関大阪府立大学

研究代表者

古家 優  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (30500706)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2022-03-31
キーワード腫瘍抗原 / 腫瘍免疫 / 熱ショックタンパク質 / イヌ
研究成果の概要

本研究では、大腸菌を用いて組換えイヌHSP70タンパク質を作製し、イヌ乳腺腫瘍細胞株のライセートを用いてプルダウンアッセイを実施した。SDS-PAGEで出現したシグナルからタンパク質を抽出し、アミノ酸シークエンスを行ったところ、複数のタンパク質を同定することができた。その中から細胞分裂に関連するcyclinB1に着目し、大腸菌を用いて組換えタンパク質を作製した後にイヌHSP70タンパク質との結合性を検討したが、ゲル内免疫沈降法では結合性を確認することができなかった。今後、動物細胞を用いた組換えタンパク質を用いるなど、更なる検討が必要であると考えられた。

自由記述の分野

獣医腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

小動物獣医療における腫瘍抗原の研究報告は極めて少なく、腫瘍抗原を用いた診断法や免疫療法は未だ開発されていない。本研究で見出されたイヌHSP70と結合するタンパク質の複合体は、樹状細胞に結合することが予測され、更に強力な腫瘍免疫反応を誘導する可能性がある。今後、in vitroおよびin vivoでの実験により検討を続ける必要がある。近年、動物とヒトの比較腫瘍学が注目されており、自然発症し、生物学的挙動がヒトのものと類似しているイヌの乳腺腫瘍は恰好の臨床モデルである。得られた知見を人医療へ還元できれば更に大きな成果となることが予想される。

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公開日: 2023-01-30  

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