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2019 年度 実績報告書

新規NPY様RYamideペプチドの発見と食欲調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K08124
研究機関宮崎大学

研究代表者

井田 隆徳  宮崎大学, フロンティア科学総合研究センター, 准教授 (00381088)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード生理活性ペプチド / オーファンGPCR / モデル生物
研究実績の概要

研究代表者はこれまでに、モデル生物であるショウジョウバエや線虫からいくつかの新しい生理活性ペプチドを発見してきた。その中で特に摂食行動を調節するペプチドについて基礎研究、応用研究を行なった。食欲は生命維持に必要なエネルギー摂取のためのもっとも基本的な生命活動であり、その調節メカニズムを解明しコントロールすることが出来れば、人での創薬はもちろん、家畜、養殖魚類や有用昆虫の効率的育成、害虫の駆除などに応用でき非常に意義深い。ホ乳類における摂食調節機構の解明はニューロペプチドYファミリーペプチドを中心として詳細に検討されている。しかし未だその全貌は明らかになっていない。これは高等生物の複雑な身体構造に起因していると考えられる。そこで研究代表者は、シンプルな構造を有しているモデル生物に注目し、ショウジョウバエにおいて新規NPY様ペプチドdRYamide-1、dRYamide-2、線虫においてLURY-1-1、LURY-1-2を発見してきた。そしてこれらのペプチドがモデル生物において摂食行動を巧妙に調節していることを明らかにし報告した。さらに最近、蚊の吸血行動を制御する受容体であるNPYLR7AにショウジョウバエdRYamideに相当するaRYamideが作用し、吸血行動に影響を与えることを明らかにした。また、並行して線虫での新規生理活性ペプチドの探索を行い、哺乳類ニューロメジンUに類似するCeNMU-1を単離・同定した。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2020 2019 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of 17β-hydroxysteroid dehydrogenase activity using androgen receptor-mediated transactivation2020

    • 著者名/発表者名
      Yazawa Takashi、Imamichi Yoshitaka、Uwada Junsuke、Sekiguchi Toshio、Mikami Daisuke、Kitano Takeshi、Ida Takanori、Sato Takahiro、Nemoto Takahiro、Nagata Sayaka、Islam Khan Md. Rafiqul、Takahashi Satoru、Ushikubi Fumitaka、Suzuki Nobuo、Umezawa Akihiro、Taniguchi Takanobu
    • 雑誌名

      The Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology

      巻: 196 ページ: 105493~105493

    • DOI

      10.1016/j.jsbmb.2019.105493

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Suppressive effect of ghrelin on nicotine-induced clock gene expression in the mouse pancreas2020

    • 著者名/発表者名
      Sato Takahiro、Oishi Kanae、Ida Takanori、Kojima Masayasu
    • 雑誌名

      Endocrine Journal

      巻: 67 ページ: 73~80

    • DOI

      10.1507/endocrj.EJ19-0169

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] A new action of peptide hormones for survival in a low-nutrient environment2019

    • 著者名/発表者名
      Sato Takahiro、Nemoto Takahiro、Hasegawa Kazuya、Ida Takanori、Kojima Masayasu
    • 雑誌名

      Endocrine Journal

      巻: 66 ページ: 943~952

    • DOI

      10.1507/endocrj.EJ19-0274

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 消化管関連ペプチドが拓く恒常性フロンティア2019

    • 著者名/発表者名
      佐藤貴弘、井田隆徳、関口俊男、中町智哉、児島将康
    • 雑誌名

      実験医学

      巻: 37 ページ: 1~8

  • [学会発表] 新規生理活性ペプチドdRYamide, LURY-1の発見2019

    • 著者名/発表者名
      井田隆徳
    • 学会等名
      第66回日本実験動物学会総会
  • [学会発表] 宮崎から世界へ羽ばたくペプチドホルモン研究2019

    • 著者名/発表者名
      井田隆徳
    • 学会等名
      日本プロテオーム学会2019大会第70回日本電気泳動学会総会
  • [学会発表] 漢方からのペプチド探索2019

    • 著者名/発表者名
      井田隆徳
    • 学会等名
      第10回ペプチドホルモン研究会
  • [学会発表] モデル生物における新規生理活性ペプチドの発見と応用2019

    • 著者名/発表者名
      井田隆徳
    • 学会等名
      第43回 蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] モデル生物における新規生理活性ペプチドの発見と応用2019

    • 著者名/発表者名
      井田隆徳
    • 学会等名
      第19回日本内分泌学会九州支部学術集会
  • [学会発表] 多様な動物種を用いた生理活性ペプチドの探索2019

    • 著者名/発表者名
      井田隆徳
    • 学会等名
      日本動物学会第90回大会
  • [学会発表] 様々な手法を用いた新規生理活性ペプチドの探索2019

    • 著者名/発表者名
      井田隆徳
    • 学会等名
      第97回日本生理学会大会
  • [備考] 井田研究室

    • URL

      http://www.cc.miyazaki-u.ac.jp/a0d203u/

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公開日: 2021-01-27  

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