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2018 年度 実施状況報告書

ニワトリ消化管における生体防御応答の包括的理解

研究課題

研究課題/領域番号 17K08125
研究機関山形県立米沢栄養大学

研究代表者

高橋 和昭  山形県立米沢栄養大学, 健康栄養学部, 教授 (80183440)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード生体防御 / 腸管バリア / 細菌
研究実績の概要

飼料栄養として抗原受容体の発現を変動させることが知られているフィチン酸給与、そして動物側の要因として免疫関連遺伝子発現や細菌叢に関与する要因として加齢を取り上げた。1日齢の雄ヒナに、市販幼雛用飼料または市販幼雛用飼料に0.1%のフィチン酸を添加した飼料を3週間給与した。腸管部位としては回腸末端に着目しその組織と内容物中細菌を試料とした。腸管組織では腸管バリアに関連する免疫関連遺伝子として、抗原受容体であるトール様受容体(TLR) 2,4および7、βディフェンシン(AvD) 2,4,7,9及び10、免疫グロブリン(Ig)A、ムチン、B及びT細胞の指標であるBu-1及びCD3,4と8のmRNA発現量を測定した。タイトジャンクションの指標としては、ZO2, オクラジン、クラリジン1,3,4,5,16 mRNA発現量を、また、内容物では総細菌, Enterobacteriaceae, Clostridium group, Lactobacillus group, Bacteroides group, Enterococcus sppの16srDNA量を測定し細菌量を推定した。総細菌数とBu-1及びCD3と4、TLR2,4と7、ムチン、IgA、AvD2、オクラジン、クラリジン4,5,16mRNA発現量には正の相関が認められ、また、Clostridium group 数とTLR4, CD3と4, IgA, AvD9と10発現量には正の相関が認められた。一方、Enterobacteriaceaeまたは Enterococcus spp数とCD3と4, IgA, ムチン, AvD2発現量には負の相関が、ZO2, オクラジン、クラリジン5,16mRNA発現量には弱い負の相関が認められた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度、予定していた動物実験は終了した。さらに、孵化後72時間の飼料給与制限が腸管バリアと細菌叢に及ぼす影響に関する試験においては、遺伝子の分析はほぼ終了し、現在結果の解析を行っている。

今後の研究の推進方策

科学研究費(学術研究助成基金助成金)の廃止申請承認(学振助-第905号)をうけ研究は実施しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] フィチン酸給与と加齢による回腸末端の細菌数及び腸管バリア機能変化の関係2019

    • 著者名/発表者名
      高橋和昭
    • 学会等名
      日本家禽学会2019年春季大会

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公開日: 2019-12-27  

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