社会的・心理的ストレスを受けることにより、どのように身体に影響を及ぼすのか、また、その個体差・遺伝的差異は未だ明らかにされていない。それには、ストレスの種類によっても異なると考えられる。身体への影響のなかでも、特に免疫反応への影響というのは重要であり、解明されていないことが多い。さらに、ストレスによる免疫反応への影響の個体差により、アレルギー反応を引き起こす、もしくは、免疫細胞の反応性が下がり感染症にかかりやすい、または感染症が治りにくい状態になるのではないかと予想される。ストレスによる免疫応答の機序を明らかにすることで、アレルギー、自己免疫疾患等の免疫疾患の治療法の開発に役立つと考えられる。
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