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2019 年度 研究成果報告書

精子免疫ラットを用いた免疫系細胞による精子形成障害発症機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08142
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 統合動物科学
研究機関国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

野口 純子  国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 主席研究員 (80189381)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード精子形成 / 免疫寛容 / 血液精巣関門 / 自己免疫性精巣炎
研究成果の概要

精子は免疫系細胞から非自己として認識される。自己免疫性精巣炎は免疫性細胞が精子形成細胞を攻撃することで起きる。私達はラットに自己免疫性精巣炎を誘起し、炎症の原因となる免疫系細胞の同定と、精巣細胞が受ける影響について解明を進めた。前者について、TNFαを発現するリンパ球の関与がうかがわれた。精子形成を支えるセルトリ細胞は細胞間の接着によりにバリアを形成するが、精巣炎では接着に関与するタンパク質の発現や局在が異常で、バリア機能が破綻することを明らかにした。

自由記述の分野

繁殖生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

血液精巣関門(BTB)による免疫系細胞からの精子形成細胞の隔離と精巣の免疫寛容は、精子形成に不可欠である。これらの仕組みが破綻すると、自己免疫性精巣炎による精子形成障害が発生する。多くの場合この病気は無症状で進行し、かつ一旦発症すると回復は困難で、男性不妊の一因となっている。その一方で、もし人為的にこの病気を誘起できれば雄の不妊化が実現するので、現在は捕獲に頼るイノシシやシカ等の野生動物の生息数管理が可能となる。自己免疫性精巣炎の発症機序の解明と抗原物質の同定は、男性不妊の治療・予防と新たな野生動物管理手法の開発の両面から不可欠である。

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公開日: 2021-02-19  

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