血球マーカー陽性/分化マーカー陰性(CD45+CD3-CD8-CD14-CD16-CD21-)かつ特異的転写因子(T-bet、GATA3、RORγt)陽性の細胞として、ブタ自然リンパ球(ILC)1~3を検出する方法を確立した。野生型ブタにおいて、ILC1は末梢血、ILC2は肺で比較的多く存在し、ILC3は全ての組織で極めて少数であった。また、RAG2ノックアウトブタにおいては、末梢血を除く各組織でILC1と2の存在頻度が野生型より高かった。続いて、ILCを濃縮し、インターロイキン応答活性の解析を行い、ILC1におけるIFNγ誘導活性を確認することができたが、ILC2の活性は確認できなかった。
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