本研究では独自に開発したデングウイルス感染新規マウスモデルを用いて重症化機序を明らかにすることを目的とした。本研により感染によりIL-17A産生Vγ4,6型のTCRを持つガンマ・デルタT細胞が選択的に増殖し、産生されたIL-17AがTNF-αと共同してサイトカイン過剰産生に働き、その結果好中球増殖とエフェクター分子の産生に作用することが判明した。細胞の選択的な増殖の原因は明らかではないが、今後IL-17A産生型のガンマ・デルタT細胞増殖をトリガーする機序が解明されれば、サイトカインストームによる病態機序を理解するための重要な知見が得られる。
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