研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により,根毛が土の中をまっすぐ伸びるためには,「先端細胞膜に局在するPIP5K/PI(4,5)P2は,ROP2と共にアクチンや先端の極性分泌を制御し,一次細胞壁を形成しながら,先端成長を促す.一方, 側面細胞膜に局在するFAB1/PI(3,5)P2は,ROP10と共に表層微小管や側面への二次細胞壁成分の極性分泌を制御し,側面形成を促す.」という相反する作用を動的に機能させることが必要であることを解明した.この考え方を植物細胞全体に適用すると,細胞に伸長を促進する領域と抑制する領域の形成によって,あらゆる植物細胞の形態形成を説明できる可能性がある.
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