研究成果の概要 |
本研究では、従来の基質の性質を利用した位置選択性制御に代えて、ヒドロキシ基含有ホスフィン配位子およびパラジウムから成る触媒により位置選択性を制御することで、N-無置換インドールのC3位選択的アリール化反応を開発した。さらに、N-無置換1H-ピロールの位置選択的アリール化を実現し、これまで合成例の少ない2,2,5-三置換2H-ピロールを得た。また、開発したそれらの位置選択的反応を活用し、様々な多置換インドール類および多置換ピロール類を効率的に合成した。 本研究により、従来困難だった位置での選択的反応が実現し、多様な置換パターンを有する化合物群の迅速かつ効率的合成が可能になると期待される。
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