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2019 年度 研究成果報告書

CKD病態形成におけるポドサイトMEF-p53ネットワークの分子基盤と治療応用

研究課題

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研究課題/領域番号 17K08309
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 薬理系薬学
研究機関熊本大学

研究代表者

スイコ メリー・アン・ソテン  熊本大学, 大学院生命科学研究部附属グローバル天然物科学研究センター, 助教 (20363525)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードp53 / podocyte / CKD / MEF / モデルマウス
研究成果の概要

本研究では, 主として,podocyte 機能における p53 の役割の解明を行うことし, in vitro およびin vivoモデルでの種々の検討を行なった. in vitroモデルでの検討の結果,Podocyte に分化させたマウス podocyte 細胞株(MPC-5)に 対するp53 安定化剤Nutlin-3α の処理は,p53 の標的遺伝子である p21 およびpodocyte の機能遺伝子の発現量を有意に上昇させた.一方, in vivoでは,ネフリン障害型ネフローゼ症候群モデルマウスの作製に成功したが,p53のKOマウスによって病態に変化は認められなかった.

自由記述の分野

薬理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

CKDは糖尿病性腎症や遺伝性の腎障害に分類されるが,これらをあわせた患者数は極めて多い.回復の見込みのある急性腎臓病の場合と異なり,CKDに対する有効な治療法は未だ開発されておらず,末期罹患患者は人工透析や腎移植を余儀なくされている.本研究の遂行は「CKDが転写因子p53のネットワークの異常に伴う疾患である」という極めてシンプルかつ新規性あるモデルの提唱に直結しており,新規治療標的としての有用性という観点からも極めて意義深い.特に,p53が癌のみならず腎臓病の治療標的となり得るという知見は既に開発されている様々なp53活性化剤の適応拡大にも繋がる可能性もあり,極めて有用な情報となりうる.

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公開日: 2021-02-19  

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